四住期という人生のゲームをクリアする方法

今の時代にインドの四住期の考え方をそのまま当てはめることはできないとしても、生き方のロールモデルとして読み替えて実行する人もいるようです。
今回は家住期以降を、人生ゲームと考えるとどうなるかを考えてみたいと思います。

家住期は自立ゲーム

家住期は、仕事をし、家庭や社会の中で役割を果たしながら、生活の基盤を築く時期です。ここでは、他人に支えてもらうだけでなく、まず自分の足で立つことが求められます。現代でいえば、学び、働き、暮らしを成り立たせる力を身につけるという意味で、自立が大きな課題になります。

社会や経済情勢の変化、身の回りの問題がでてきて、家住期ゲームは大変な努力が必要ですが、最終到達点は登山で言えば5合目。多くの人がクリアして到達できます。運悪く自分ではどうすることもできない場合は、各種社会保障が支えます。日本に生まれて良かったと感じる場面ですね。

林住期は自律ゲーム

それに対して50代以降の林住期は、ただ役に立つ人間であることや、社会的な成功を積み重ねることだけを人生の中心に置かず、自分の内面や人とのつながり、自然や地域との関係を見つめ直していく時期だと言えます。ここでは、自分の欲望や不安、世間の評価に振り回されず、自分の人生を自分で引き受けながら選び直していくことが大切になります。そういう意味で、林住期は自律を目指す時期と捉えることができます。
なんか自由でいい時期だな感じますが、自由に溺れたり、自由の孤独に耐えられなかったり、自律の概念が理解できなかったり、理解できても実行できなかったり
また、家住期でためこんだものを捨てていかなければいけません。
林住期を人生の黄金期と称する人もいますが、技術や知識ではなく精神的なものなので、努力ではゲームをクリアできず、実は人によって差が出来てしまう難しいゲームかもしれません。
そして人生の5合目から頂上へ向かう人の林住期ゲームの到達点は、遊行期にアタックするための人生の最終ベースキャンプ地です。5合目では沢山いた人も、最終ベースキャンプ地ではわずかな人数になっています。

委ねる遊行期ゲーム

林住期ゲームを無事クリアし、人生の最終ベースキャンプ地に到達したたあとに続く遊行期はどういう時期でしょうか。
頂上アタックには、必要最低限の荷物しか持っていけません。今までため込んだ物に加え、経験や信条さえも捨てていかなければなりません。
ここまでやっと到達した人の中でもわずかな人しかクリアできない超難関ゲームなのではないでしょうか。

それは、自立や自律をさらに強める時期というよりも、むしろそれらにさえ執着しすぎなくなる時期。人や時間の流れや季節や運にすべてを委ねるゲームです。書いていて何を言っているのかわかりませんが、悟りのようなものなのでしょうか。行ってみなければわかりません。

家住期では、自分の足で立つことが課題になります。
林住期では、他人の価値観に流されず、自分で自分を律しながら生きることが課題になります。
しかし遊行期では、「自分はこう生きる」「すべて自己責任だ」「自分はこうあるべきだ」という握りしめそのものが、少しずつほどけていきます。

遊行期とは、うまく生きることさえ手放しながら、残された時間をより軽やかに、静かに生きる時期ではないでしょうか。
それは何もしないということではなく、
次の世代に譲ること、人に頼ることを受け入れること、思い通りにならないことも含めて人生を引き受けること、自分の経験を必要な形で手渡していくこと。
そうしたあり方が、遊行期ゲームをする人の姿なのだと思います。

人生は大変だけどワクワクするゲーム

家住期は自立ゲーム、林住期は自律ゲーム、遊行期は委ねるゲーム

このように考えると、四住期は、人が年齢や立場の変化の中で、何を大切にして生きていくかを考えるための一つの道しるべとして、とても示唆に富んでいるように思います。

しかし何でこんな大変なゲームを作ったのでしょうか?

生まれて老いて、病気になり、死へ向かう人生のゲームで、そのときそのときの役割を演じながら、心を成長させ、真の自由を求めるためだと思います。

ぜひとも遊行期ゲームをクリアして、人生の頂上でゲームオーバーを迎えたいものです。真の自由の眺めとはどういうものなのでしょうか。今からワクワクします。

筆者:正木隆雄のプロフィール

2003年 35歳のときに、定年退職者が地域で活動することを目的としたNPOの理事就任(現職)
43歳のときに不動産業で独立開業
現在、不動産業とともに遺言・相続・終活専門の行政書士業を行い、地域の高齢者へ無料相談、セミナー開催を行っている。
今後は、地域の仲間×行政書士の仲間とともに単身高齢者の支援を行う計画である。

筆者:正木隆雄のプロフィール

2003年 35歳のときに、定年退職者が地域で活動することを目的としたNPOの理事就任(現職)
43歳のときに不動産業で独立開業
現在、不動産業とともに遺言・相続・終活専門の行政書士業を行い、地域の高齢者へ無料相談、セミナー開催を行っている。
今後は、地域の仲間×行政書士の仲間とともに単身高齢者の支援を行う計画である。

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