遠方の親が亡くなったら|相続の取りまとめ役がお近くの専門家に相談する進め方

遠方で暮らしていた親が亡くなり、子どもたちも各地に離れて住んでいる。自分が相続手続きを取りまとめることになったものの、何から始めればよいか分からない。

親の地元へ何度も通うことは難しく、きょうだいとの連絡や書類の準備まで、一人で抱えてしまう方もいらっしゃいます。

このような場合は、手続きを取りまとめる方が、ご自身のお住まいの近くの専門家に相談する方法があります。亡くなった親の住所や実家が遠方にあっても、まずは身近な相談先で、必要な手続きを整理しましょう。

親の地元ではなく、取りまとめる方の近くで相談する方法があります

「相続は、親が住んでいた地域の専門家に頼まなければならない」と思っていませんか。

相談先を選ぶ際は、故人の住所だけでなく、手続きを取りまとめる方が相談しやすいかどうかも大切です。

近くに相談先があれば、届いた書類を持参して確認したり、家族から聞かれたことを相談したりできます。遠方の金融機関への対応や、実家での確認が必要なことについても、相談しながら進め方を決められます。

依頼する前に、遠方の手続きへの対応範囲と、郵送費・出張費などの追加費用を確認しましょう。

代表相続人が、すべてを一人で行う必要はありません

ご家族の中で相続手続きを取りまとめる方を、ここでは「代表相続人」と呼びます。

代表相続人になると、戸籍の収集、財産の確認、銀行への問い合わせ、きょうだいへの連絡など、さまざまな作業が集まりがちです。

しかし、窓口を引き受けたからといって、すべてをご自身で行う必要はありません。専門家に相談し、ご家族で行うことと、依頼することを分ければ、負担を減らせます。

また、代表相続人は、遺産の分け方を一人で決める立場ではありません。ご家族の意向を確認しながら、手続きの連絡窓口として進めていきます。

最初の相談では、分かっていることからお聞かせください

書類が全部そろっていなくても、ご相談いただけます。まずは、親が住んでいた場所、ご家族の関係、分かっている財産、現在困っていることをお聞かせください。

相談時に整理すること確認する内容
ご家族の状況相続人になりそうな方、居住地、連絡の状況
遺言書や財産の手がかり遺言書の有無、通帳、実家、借入れなど
手続きの進み具合済んだこと、届いている書類、止まっていること
ご家族の希望預金の手続き、実家の売却、依頼したい範囲

通帳や固定資産税の通知書など、手元にある資料から確認を進めます。原本が遠方の実家にある場合は、まず何を確認し、取り寄せる必要があるかを整理しましょう。

各地に住むご家族との書類のやり取りも整理します

相続人が各地に住んでいると、誰に何を用意してもらうのか、どの順番で書類を送るのかが分かりにくくなります。

専門家に依頼する際は、戸籍収集や書類作成に加え、各相続人への必要書類の案内、郵送書類の取りまとめまで対応できるか確認しましょう。

代表相続人が問い合わせのたびに調べ直す負担を減らし、ご家族にも手続きの見通しを伝えやすくなります。

専門家への依頼範囲や費用は、あらかじめご家族で共有しておくと安心です。

遠方に残った実家のことも、あわせて相談できます

子どもたち全員が別の地域で暮らしている場合、相続手続きだけでなく、誰も住まなくなった実家の管理も問題になります。

「家財が残っている」「管理に通えない」「売れるか分からない」といったことも、相続の相談時にお伝えください。

書類で進められることと、現地での確認が必要なことを分け、実家の所在地や状態に応じて対応方法を検討します。管理や売却の相談先も含めて整理することで、代表相続人だけに負担が集中することを防ぎやすくなります。

埼玉県・東京都在住の方で、遠方の親の相続を取りまとめている方へ

アレンジライフ行政書士事務所では、埼玉県と東京都にお住いの相続をとりまとめる方向けの相談をお受けしています。サービス内容・料金・無料相談は次のページをご覧ください。

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執筆:行政書士 正木隆雄(アレンジライフ行政書士事務所)

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