子どものいない方が亡くなった場合は、兄弟姉妹や甥姪が相続人になることがあり、普段つきあいの少ない親族とのやり取りが必要になることがあります。
「兄弟姉妹と長年連絡を取っていない」
「甥や姪が相続人になるが、ほとんど付き合いがない」
「相続の話をどう切り出せばよいか分からない」
というお悩みは少なくありません。
相続は、仲が良い親族だけで進められるとは限りません。
疎遠でも、戸籍の収集、相続人の確認、財産の整理、必要に応じた話し合いは進める必要があります。
このページでは、兄弟姉妹や甥姪と疎遠な場合の相続について、止まりやすいポイントと進め方をわかりやすくご説明します。
著者:行政書士 正木隆雄
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兄弟姉妹や甥姪と疎遠でも、相続手続きは進める必要があります
相続では、まず誰が相続人になるのかを確定しなければなりません。
被相続人に子どもがいない場合、配偶者に加えて兄弟姉妹が相続人になることがあります。兄弟姉妹がすでに亡くなっている場合は、その子である甥姪が相続人になることもあります。
このとき、
- 長年連絡を取っていない
- 住所や連絡先が分からない
- 関係が悪く、話し合いが不安
- 相手の人数が多い
といった事情があると、相続手続きは急に重く感じられます。
ただ、疎遠であっても、必要な確認や書類のやり取りを避けて通ることはできません。
感情の問題と実務の問題を分けて整理することが大切です。
子どものいない方の相続では、兄弟姉妹や甥姪が相続人になることがあります
相続相談でも多いのが、子どものいない方の相続です。
たとえば、
- 配偶者はいるが子どもがいない
- 独身の兄弟姉妹が亡くなった
- おじ・おばが亡くなり、甥姪が相続人になる
といったケースです。
このような相続では、思っているより相続人が多くなることがあります。
さらに、預貯金だけでなく、不動産や空き家が含まれていると、単なる書類集めでは終わりません。
疎遠な相続で最初にやるべきことは、感情より先に相続関係の整理です
疎遠な親族がいる相続では、いきなり連絡を取ろうとすると気持ちが重くなります。
まず先に整理したいのは、次の3点です。
1.戸籍を集めて相続人を確定する
亡くなった方の出生から死亡までの戸籍、相続人の現在戸籍などを確認し、法的に誰が相続人なのかを整理します。
2.財産の全体像を確認する
預貯金だけでなく、
- 自宅や実家
- 共有名義の不動産
- 使っていない土地
- 固定資産税がかかっている不動産
がないかを確認します。
3.何を話し合う必要があるのかを分ける
「まず相続人調査」
「次に財産の確認」
「最後に必要があれば遺産分割」
という順で進めた方が混乱しにくくなります。
疎遠な兄弟姉妹や甥姪がいる相続で、止まりやすいポイント
連絡先が分からない
疎遠な相続では、相手の住所や送付先が分からないことがあります。
どこまで確認できるのか、どの書類が必要かを整理しながら進める必要があります。
相続人の人数が多くなりやすい
兄弟姉妹の一部が亡くなっていて、その子である甥姪が相続人になると、一気に人数が増えることがあります。
人数が増えるほど、書類の送付や返送待ちに時間がかかります。
気持ちの行き違いが起きやすい
「自分は面倒を見てきた」
「相手は何もしていない」
という思いがあると、遺産分割の話が感情的になりやすくなります。
不動産があると話がまとまりにくい
預貯金だけなら分けやすくても、不動産がある相続では、
- 誰が住むのか
- 売るのか
- 名義だけ先に変えるのか
- 空き家の管理をどうするのか
が問題になりやすく、疎遠な親族同士では特に話が進みにくくなります。
問題は不動産が残っている相続です
相続相談では、親族関係が疎遠という問題に加えて、空き家や土地など不動産が残っているケースが目立ちます。
たとえば、
- 誰も住んでいない実家がある
- 売るか残すか決まらない
- 名義変更を後回しにしている
- 固定資産税だけ払い続けている
といった状況です。
こうした相続では、疎遠な親族との連絡負担に加えて、不動産の扱いも決めなければなりません。
相続手続きと不動産の整理を一緒に考えることが重要です。
疎遠な親族との相続を無理なく進めるための考え方
まずは事実関係を整える
感情的な話し合いの前に、誰が相続人で、何の財産があり、何を決める必要があるのかを整理します。
直接のやり取りを減らす
自分だけで全部抱え込むと、心理的な負担が大きくなります。
専門家が間に入ることで、戸籍収集や書類作成などの実務を進めやすくなることがあります。
早めに相談する
相続人が多い、疎遠、不動産がある、この3つが重なると手続きは長引きやすくなります。
こじれる前に相談した方が、進め方の選択肢は広がります。
行政書士ができるサポート
行政書士は、相続に関して次のような実務をお手伝いできます。
- 戸籍収集による相続人調査
- 相続関係説明図の作成
- 財産整理の下準備
- 遺産分割協議書の文案作成
- 銀行など相続手続きに必要な書類準備の補助
不動産の名義変更が必要な場合は司法書士と、売却や活用の検討が必要な場合は不動産実務と連携しながら進めることになります。
和光市で、相続手続きと不動産のことをまとめて相談したい方には、この点が大きな意味を持ちます。
こんな方は早めの相談がおすすめです
- 兄弟姉妹と何年も連絡を取っていない
- 甥姪が相続人になるが関係が薄い
- 子どものいない親族の相続で困っている
- 実家や土地が残っていて整理できない
- 自分一人で動くのが精神的につらい
まとめ|疎遠な相続ほど、整理の順番が大切です
兄弟姉妹や甥姪と疎遠な相続では、
「連絡しづらい」
「揉めたくない」
「何から始めればいいか分からない」
という不安が重なりやすくなります。
ただ、相続では、
戸籍を集めて相続人を確定し、
財産を整理し、
必要な手続きを順に進めることが大切です。
特に空き家など不動産が関わる相続では、親族関係の整理だけでなく、不動産の扱いまで視野に入れて進める必要があります。
一人で抱え込まず、まずは状況を整理するところから始めてみてください。
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