「入院して銀行に行けなくなったら?」
「認知症になったとき、生活費や施設代はどう払う?」
こうした心配に備える銀行の仕組みに、「代理人カード」と「代理人予約サービス」があります。似ていますが、利用する場面が異なります。
執筆:行政書士 正木隆雄(アレンジライフ行政書士事務所)
情報確認:2026年10月
代理人カードとは
本人の口座について、家族などが使う専用のキャッシュカードです。銀行に届け出た代理人が、ATMで預金の引き出しなどを行えます。外出が難しくなったとき、家族に日常のお金の出し入れを頼む方法の一つです。
ただし、代理人カードがあれば、認知症で本人の意思確認が難しくなった後も必ず使える、というわけではありません。銀行の取扱条件を確認しておくことが大切です。
代理人予約サービスとは
将来、認知症などで判断能力が低下した場合に備え、元気なうちに代理人を指定しておく仕組みです。
銀行では「代理人予約サービス」「予約型代理人」などの名称で案内されています。例えば、みずほ銀行では、所定の診断書などを提出した後、指定した代理人が預金の入出金などを行えるようになります。申し込むだけで、すぐに代理人が取引を始める仕組みではありません。
元気なうちに、取引銀行へ相談を
日常の出し入れを家族に頼みたいのか、将来の判断能力の低下に備えたいのか。まずは、何に備えたいかを整理しましょう。
利用できる家族の範囲や取引内容、必要書類は銀行によって異なります。本人が内容を理解し、希望を伝えられるうちに、取引銀行へ確認しておくと安心です。
終活には、これからの生活費を安心して使えるようにしておく準備もあります。家族にお金の管理を頼む場合は、使い道や領収書を残すことも話し合っておきましょう。
