朝霞市の不動産相続、不動産兼業行政書士が教える失敗しない進め方

「実家を相続したけど、どうすればいいかわからない」「兄弟と話がまとまらず、家が空き家のままになっている」・・・。これは、実際に朝霞市でよくあるご相談です。相続というと、預貯金や遺言の話が浮かびがちですが、もっともトラブルや手間が発生しやすいのが「不動産の相続」です。

私は、遺言・相続を専門とする行政書士として活動する一方で、不動産業も営んでおります。法的手続きと実務的な売却・活用の両面からご相談を受けてきた経験をもとに、「朝霞市で不動産を相続した方が失敗しないための進め方」をお伝えします。


朝霞市の不動産相続事情とは?

朝霞市は東京都に隣接し、交通アクセスの良さや住環境のバランスから、ファミリー層に人気の住宅地です。昭和〜平成初期に建てられた戸建て住宅も多く、現在では親世代から子世代への相続が本格化しています。

近年、相続によって取得された住宅が空き家となり、放置されるケースも増えてきました。空き家問題は全国的な課題ですが、朝霞市のように住宅地が密集している地域では、倒壊・雑草・火災などのリスクも現実的にあります。

一方で、駅近物件や整備された区画にある不動産であれば、売却や賃貸のニーズも高く、活用次第では資産価値を活かすことも十分可能です。


相続手続きはここから始めよう|基本の流れ

相続が発生したら、まずは以下の基本的な手続きから着手しましょう。

1. 相続人の確定と戸籍の収集

まず必要になるのが、被相続人(亡くなった方)の出生から死亡までの戸籍をすべて収集し、相続人を確定させる作業です。行政書士としても多くのご依頼をいただく部分であり、煩雑な手続きを避けたい方は専門家に任せるのも一つの方法です。

2. 遺言書の有無の確認

遺言書があるかどうかで、手続きの流れが大きく変わります。公正証書遺言であればスムーズですが、自筆証書遺言の場合は家庭裁判所の検認が必要です。

3. 遺産分割協議書の作成

相続人間で不動産や預貯金などの分け方を話し合い、「遺産分割協議書」を作成します。これが不動産の名義変更(相続登記)や金融機関での手続きの根拠になります。

4. 不動産の相続登記

2024年4月より「相続登記の義務化」が始まりました。相続開始を知った日から3年以内に登記をしないと、10万円以下の過料(罰金)が科される可能性があります。早めの手続きが肝心です。


不動産で失敗しないための3つのポイント

不動産相続で特に注意すべき点を、現場の視点から3つご紹介します。

1. 登記は「後でいいや」が命取り

名義変更(相続登記)を後回しにすると、時間が経つにつれて相続人が増えたり、所在が不明になったりして手続きが困難になります。また、売却もできないため、不動産の価値が目減りするリスクもあります。

2. 共有名義はトラブルのもと

よくあるのが「実家を兄弟で3分の1ずつ共有にした」というケース。仲の良い間はいいのですが、いざ売却・活用の話になると全員の同意が必要で、進まないまま空き家化することもあります。売却や賃貸を視野に入れるなら、共有名義を避けるか、代表者1名にする工夫が必要です。

3. 空き家は「そのまま」が一番損

誰も住まなくなった実家をそのまま放置すると、草木が生い茂り、近隣からの苦情が出たり、倒壊リスクが高まったりします。また、行政から特定空き家に指定されると、固定資産税が上がることも。売却・賃貸・管理委託など、できるだけ早く「動かす」ことが大切です。


行政書士 × 不動産業者だからこそできるワンストップ支援

私自身、行政書士として相続手続きに対応できる一方で、不動産業者として現場の価値判断や取引にも精通しています。通常、相続手続きと不動産の売却・活用は別々の専門家に依頼する必要がありますが、私は両方をカバーできる立場にあります。

具体的には、

  • 相続人の調査
  • 相続不動産の調査
  • 遺産分割協議書の作成
  • 相続不動産の査定と売却支援
  • 空き家の管理・賃貸提案
  • 遺言書の作成サポート
    といったサポートをワンストップでご提供しています。

また、朝霞市の地域事情や不動産市場の傾向にも精通しているため、「地元ならではの対応」ができる点もご好評いただいています。


実際にあった相談事例(※一部内容を変更しています)

ケース①:兄弟で相続した実家、売却までスムーズに対応

60代の女性が、朝霞市にある実家を兄弟と3人で相続。遠方に居住する兄弟と共有名義にする予定でしたが、私からのアドバイスで代表者1人に相続し、後日売却代金を分配する形に。結果的にスムーズに売却が進み、トラブルなく現金化できました。

ケース②:登記を放置して10年、複雑化した手続き

親が亡くなってから10年以上、手続きをせずに空き家となっていた朝霞の物件。相続人が7名に増え、うち1名は海外在住で連絡も取れず。結局、相続登記と売却に2年近くかかりました。もっと早く動いていれば…と悔やまれた事例です。


まとめ|相続不動産は「早めに動いた人」が一番得をする

不動産相続は、手続き・人間関係・お金の問題・不動産実務知識が絡み合う難しい分野です。しかし、早めに動き、適切なステップを踏むことで、トラブルを防ぎ、有効な活用が可能になります。

朝霞市で不動産を相続された方、不安や疑問がある方は、まずはお気軽にご相談ください。行政書士として、そして不動産業者として、あなたの状況に最適な進め方をご提案いたします。


プロフィール
行政書士 正木隆雄
アレンジライフ

埼玉県朝霞市を拠点に、これまでの不動産業務で培った経験と、行政書士としての専門知識を活かし、皆さまの人生における様々な課題の「アレンジ」をサポートさせていただいております。特に、遺言作成、相続手続き、成年後見といった個人の暮らしに関わるご相談に対応しています。お客様一人ひとりの状況に寄り添い、丁寧かつきめ細やかなサポートをお約束いたします。

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