不動産コンサルタントの事業を始めたきっかけは?

これまで20年以上、分譲マンション事業や不動産売買などの不動産ビジネスにかかわる中で、様々な不動産業者とお付き合いをさせていただきました。その中で感じたのは、個人の不動産オーナーに対し、本当に価値のある不動産サービスを提供している建築不動産業者は少ない、ということです。経済が右肩上がりだった時代のままなんですね、仕事のやり方が。例えばアパート建設専門の業者は、最適な資産運用=アパート経営、としか言わないし、それ以外は言えない。中立的な立場で提案することが難しいんですよね。

もう一つ大きな動機は、経済や社会情勢の変化ですね。リストラや離婚、事業の失敗などを原因として住宅ローンが払えなくなったり、相続対策の失敗で相続人が大変なことになったり、不動産業と言っても様々な問題を解決する必要が出てきたんですね。単純な売買の仲介はもはや時代遅れだと感じました。そして土地を売りたいと言われて「はいわかりました。」と言うのではなく、なぜ売らなければいけないのか、その他の選択肢は無いのか、そこを考える。売る場合も単純に売るのではなく、どうしたら高く売れるかを考える。このような一見見えない価値がこれからの時代に必要とされるのではないかと思い、この事業を行っています。そのような仕事の仕方は、マンションや戸建て開発で培ったスキルが生きています。

お客様にどのように接していらっしゃますか?

不動産有効活用ではお客様は、やはり「楽」をしたいですし、資産を持っていれば「儲け」もほしい。私としては、その思いに応えながらリスクも丁寧に説明し、複数ある選択肢も事前にきちんと理論立てて説明したい。そうすることによって、お客様は無駄な動きをしなくてすみます。こういうことは双方にとってプラスであり、早くジャッジできることで、より成功に近づく。真っ正直に接する。これに尽きると思っています。

 

お客様は、相続についてどのような悩みをお持ちですか?

悩みというか、適切な対策をしていない人が多いのが気になります。資産が少ないからとか、子供達は仲が良いからとか、実は家一軒しかない方が揉めるんですが…。
相続というと節税のテクニックばかりが重視されますが、「自分の人生を考える」「次世代へ想いを託す」ということが重要ではないでしょうか。そのための対策を心がけています。また、相続以前に、親が認知症になって資産管理ができないという事例が増えてきました。実はこの問題がこれからの主流になるかもしれません。

プロフィール

昭和42年埼玉県坂戸市生まれ。東洋大学工学部建築学科卒業。
平成元年より東武東上線を中心とした地域密着の中堅不動産開発会社に勤務。分譲マンション・戸建ての開発企画・営業・引き渡し業務を行う。
平成15年より都内中堅不動産開発会社勤務。事業用地の取得業務に従事し、地権者への等価交換による事業化交渉や隣接地の買収交渉、民事再生の任意売却物件交渉などを行った。
分業の多い不動産開発業界において、土地取得から入居後フォローまで、マンション・戸建開発業者が行う全ての業務を行ってきた経験を持つ。
平成14年 NPO法人東上まちづくりフォーラム設立(理事)。埼玉県をフィールドに、定年退職をされた方が中心となって地域の課題を解決するコミュニティビジネスを展開することを目的として設立。企業支援・福祉・住民活動支援の分野で活動を行っている。