持分の無い私道

不動産は道路が重要です。でも道路を理解しているのは、一般の方あるいは不動産業者の中でも少ないのが現状です。

私道で多いのが、何棟かの戸建を作るために新たに作る道路で、役所に道路の位置の指定を受けるので位置指定道路と呼ばれています。行政によっては公道にしてくれるところもありますが、多くは私道の位置指定道路として存在します。

本来であれば宅地を分譲するときに、道路も宅地数分で分けて持分で開発した会社から所有権移転するのですが、中には忘れてしまったりして持分が移転されていないケースがありあます。

道路なんかもっていなくてもいいんじゃない?と思われますが、一番の問題は売却するときに次の買主が住宅ローンを使えない、もしくは担保評価(融資額のMAX)が低くなってしまいます。

そのような不動産をお持ちの方は、どうすればいいか。

1.前の開発業者から持分を買う。(倒産していることも多いんですが)

2.道路持分をもっている方から持分を買う(なんかお互いイヤですよね)

3.掘削承諾書、通行承諾書などを道路所有者全員からもらう(大変ですね)

古~い開発地は全て業者の持分で、その業者からあっち系の人が所有権を取得して周辺宅地の人にいやがらせしているなんてこともありましたからね。私道物件を購入するときはそのほかにも幾つか注意点がありますのでお気をつけください。